春の牡丹を求めて、
奈良「長谷寺」へ
別名「花の御寺(みてら)」と呼ばれるほど一年中お花が楽しめる奈良の長谷寺(桜井市)。
桜や紅葉の名所としてよく取り上げられますが、実は一番のメインのお花は牡丹だということをご存知でしょうか?
長谷寺では毎年春に行われる「春のぼたん」というイベントがあり、この記事ではその様子をご紹介いたします!
長谷寺全体の見どころや拝観情報、周辺スポットなどについて知りたい場合は下記もあわせてご覧ください。
長谷寺「春のぼたん」は、毎年4月下旬から5月上旬(ゴールデンウィーク前後)に行われているイベントで、登廊(のぼりろう)や境内各所で牡丹が楽しめます。
登廊の外側や本坊近くなどで咲いている「路地ぼたん」に…
登廊の中や境内各所に置かれている「鉢植ぼたん」。
ご覧の通り、赤、白、黄色、紫、ピンクといった色とりどりの牡丹が見られます!
登廊は399段ありますが、牡丹を見ながらだと疲労感も和らぐような気がします
また、長谷寺の御本尊である『十一面観世音菩薩』様の前にある内舞台周辺も牡丹でいっぱいです。
いやぁ~、こんなに牡丹をたくさん見られるなんて!
また来年も来たいなぁ
ちなみに、同時期に本堂内部に入って御本尊のお御足に触れられるという特別拝観もやっています。
折角ですからぜひ特別拝観にもご参加ください!
長谷寺の牡丹の歴史は古い!
長谷寺の牡丹は歴史が古く、9世紀までさかのぼります。
当時、唐の皇帝の妃であった馬頭夫人(めずぶにん)は、お顔が馬のように長いのをコンプレックスに感じており、他の皇帝夫人から顔について悪く言われるのを大層気にしていたそうです。
そこで、遠く長谷寺の観音様の方角に向かって「私をきれいにしてください!」てなことをお願いしたところ、その願いが長谷観音様に伝わったのか、実際に容姿端麗になったとか…
そのお礼として馬頭夫人から長谷寺に牡丹が献木されました。
今ある長谷寺の牡丹はその時献木された牡丹の子孫で、今では約150種・7000株もあるそうです!
馬頭夫人つながりで、境内にこんなもの↓までありました笑
我こそはと勇気のある方、ぜひ顔を入れて写真を撮ってみてください笑
長谷寺へのアクセスと拝観情報
長谷寺へは最寄駅から徒歩で行くのが基本です。長谷寺の最寄り駅は近鉄大阪線「長谷寺」駅です。
長谷寺駅の改札口を出たらそのまま前の道を進み、突き当たりまで来たら左へ曲がります。
そのまま直進して交差点と川(大和川)を過ぎ、突き当たりまで来たら今度は右へ曲がります。
そのまま直進すると「與喜天満神社」の長い階段が見えますので、そこで左に曲がり直進すると長谷寺の受付に来ます。
近鉄大阪線の「大和朝倉」駅や、近鉄/JRの「桜井」駅から長谷寺参道までのコミュニティバスが出ていますが、1〜2時間に1本程度しか出ていませんので注意してください。
拝観時間 | 8:30〜17:00(4月〜9月) 9:00〜17:00(10月〜11月、3月) 9:00〜16:30(12月〜2月) ※催しによって時間延長あり |
拝観料 | 大人(中学生以上):500円 小学生:250円 ※団体割引あり (30名以上) ※身障者割引あり |
所在地 | 奈良県桜井市初瀬731-1 |
TEL | 0744-47-7001 |
ホームページ | https://www.hasedera.or.jp/ |
その他 | 有料駐車場有(参道に民間駐車場有) 境内送迎車両有(事前の問い合わせ必要) JAFクーポン有 |
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よつぐ
奈良県在住(出身は大阪)。ひょんなことから奈良に引っ越すことになり、たまたま行った長谷寺をきっかけにお寺好きになりました。奈良県出身者ではないからこその視点で、奈良の古寺の良さや奥深さをお伝えできればと思っています。