静かな古寺で、ゆっくりと。
おすすめの奈良古寺5選+1
せっかくのお休み、にぎやかなお寺より静かなお寺の方がいい!という方もたくさんいらっしゃるかもしれません。
そんな方のために、静かでゆっくり過ごせる奈良の古寺を5つ(+1)ご紹介いたします。
奈良観光のご参考になれば幸いです!
偶然訪れた時が特別行事や修学旅行等でにぎやかになっている時があるかもしれません…その際はご容赦願います
静かにゆっくり過ごせる奈良の古寺で、最初におすすめするのが「唐招提寺」です。
唐招提寺は電車の最寄り駅から離れているので、参拝者もやや少なめです。
唐招提寺の近くにある薬師寺だと駅から近いので、比較的人が多めです
また、境内が広いため参拝客が一か所に集中することなくゆっくりと、そしてじっくりと拝観できます。
個人的に特におすすめなのが境内の奥(北東)にある「開山御廟」。
こちらに創建者の鑑真大和上が眠っておられますが、自由に入ることができます。
拝観受付からかなり離れているので、ひっそりとしています。一面苔むした様も幻想的です。
お仕事や勉強のことなどを忘れられるひと時を過ごせるはず
もっと唐招提寺について知りたい方は下記の記事もぜひ参考にしてみてください!
唐招提寺へのアクセスと拝観情報
唐招提寺へは最寄駅から徒歩で行くか、最寄りのバス停まで奈良交通バスを利用して行く方法があります。
最寄駅から徒歩で行く場合
唐招提寺の最寄り駅は、近鉄橿原線「西ノ京」駅です。
改札口を出て「東出口」の階段を上がると、すぐ前に薬師寺の参道がありますのでそのまま進みます。
そうすると南北に延びる道路に出てきます。右手側に薬師寺の赤い門が見えますので、そちらとは逆の方向(北)へ進みます。
約9分ほど歩くと突き当たりになり、右手側に唐招提寺の南大門(拝観受付)があります。
奈良駅からバスで行く場合
JR奈良駅、近鉄奈良駅から出ている奈良交通バスをご利用される場合は、バス停「唐招提寺」が近いです。バス停を降りると目の前が唐招提寺です。
1つ手前に「唐招提寺東口」というバス停がありますが、そちらではありませんので注意してください
※ただし奈良駅へ帰る時は「唐招提寺東口」から乗らないといけません
バスの乗車時間はJR奈良駅からですと約17分、近鉄奈良駅からですと約22分になります。
⇒JR奈良駅から「唐招提寺」への時刻表
⇒近鉄奈良駅から「唐招提寺」への時刻表
拝観時間 | 8:30~17:00 (受付は16:30まで) |
拝観料 | 【通常拝観】 大人:1000円 中学生・高校生:400円 小学生:200円 ※団体割引あり (30名以上) ※身障者割引あり 【新寶蔵(期間限定)】 大人:200円 中学生・高校生・小学生:100円 【鑑真和上坐像特別公開(6/5~6/7)】 大人:1000円 中学生・高校生:400円 小学生:300円 |
所在地 | 奈良市五条町13-46 |
TEL | 0742-33-7900 |
ホームページ | https://toshodaiji.jp/ |
その他 | 有料駐車場有 (乗用車150台) 新寶蔵は期間限定で拝観可 |
元興寺(奈良市)
次におすすめするのが元興寺です。
元興寺はおしゃれなカフェや雑貨屋さんなどがある「ならまち」にあるお寺なので、割と人が多そうに感じますが、結構静かです。
境内の中で特におすすめなところが本堂である極楽堂。
こちらへは自由に出入りすることができ、堂内の入口付近には椅子が置かれています。
堂内にはお寺のスタッフさんがいないので、気にせず椅子に座りながらゆっくりできます。
堂内は懐かしいお線香の香りがしてリラックスできますよ!
また、「小子房」という休憩所もありますので、そちらでもゆっくりできます。
もっと元興寺について知りたい方は下記の記事もぜひ参考にしてみてください!
元興寺へのアクセスと拝観情報
元興寺へは最寄駅から徒歩で行くか、最寄りのバス停まで奈良交通バスを利用して行く方法があります。
JR奈良駅から徒歩で行く場合
色々行き方はありますが、初めていくなら「ならまち大通り」を通るのが一番わかりやすいと思います。
東口出口から300mほど南へ進むと「ならまち大通り」に出ます。その通りを東方向(JR奈良駅とは逆の方向)へ進んでいただくと元興寺(北門)に着きます。
このルートの場合、約23分になります。
近鉄奈良駅から徒歩で行く場合
近鉄奈良駅隣の東向商店街を南へ進んでいただき、突き当たりの中谷堂さんの隣にある商店街(もちいどのセンター街)を南へ進みます。
そうすると「ならまち大通り」に出てきますので、そこから東方向へ行くと元興寺(北門)に着きます。
このルートの場合、約15分になります。
奈良駅からバスで行く場合
JR奈良駅、近鉄奈良駅から出ている奈良交通バスをご利用される場合は、バス停「福智院町」が近いです。
バス停から西の方角へ向かってへ約5分歩くと元興寺に着きます。
バスの乗車時間はJR奈良駅からですと約8分、近鉄奈良駅からですと約4分になります。
⇒JR奈良駅から「福智院町」への時刻表
⇒近鉄奈良駅から「福智院町」への時刻表
拝観時間 | 9:00~17:00 (入門は16:30まで) |
拝観料 | 大人:500円 中学生・高校生:300円 小学生:100円 ※団体割引あり (20名以上) ※身障者割引あり |
所在地 | 奈良市中院町11番地 |
TEL | 0742-23-1377 |
ホームページ | https://gangoji-tera.or.jp/ |
その他 | 駐車場有 (乗用車10台) JAFクーポン有 |
法華寺(奈良市)
3つ目にご紹介するのが法華寺です。
法華寺でも元興寺と同様、堂内に椅子が置かれていてゆっくり過ごすことができますが、堂内にはお寺のスタッフさんがいらっしゃるのでちょっと遠慮がちになります…
しかし、法華寺には「光月亭」という立派な茅葺屋根の日本家屋があり、そちらの縁台で一休みすることができるようになっています。
光月亭内には無料のドリンクサーバーも置かれているので、ゆっくり過ごすお墨付きを得たようなもんです。
私が行った時は猫ちゃんも縁台でゆっくり休んでおられました笑
他にも「華楽園」というお庭もあって、ベンチが置かれているのでそちらでもゆっくり休めますよ!
もっと法華寺について知りたい方は下記の記事もぜひ参考にしてみてください!
法華寺へのアクセスと拝観情報
法華寺へは最寄駅から徒歩で行くか、最寄りのバス停まで奈良交通バスを利用して行く方法があります。
最寄駅から徒歩で行く場合
法華寺の電車の最寄り駅は近鉄「新大宮」駅です。
新大宮駅から北西(平常宮跡)の方向に向かって行くと法華寺に到着します。
新大宮駅から徒歩だと約20分ほどになります。
奈良駅からバスで行く場合
法華寺の最寄りのバス亭は「法華寺」で、JR/近鉄奈良駅、近鉄大和西大寺駅から奈良交通バスが出ています。
「法華寺北町」や「北法華寺町」という似た名前のバス停が近くにあるので注意してください
バス停「法華寺」から南に向かって(地図の下方向)へ進み、「法華寺」の交差点を右へ曲がります。そしてそのまま突き当りまで直進し、右へ曲がると法華寺の山門(赤門)に到着します。
バスの乗車時間はJR奈良駅から約16分、近鉄奈良駅から約9分、大和西大寺から約10分になります。
⇒JR奈良駅から「法華寺」への時刻表
⇒近鉄奈良駅から「法華寺」への時刻表
⇒大和西大寺駅から「法華寺」への時刻表
拝観時間 | 9:00~16:30 |
拝観料 | 大人:700円 小・中学生:350円 華楽園のみ:300円 ※特別公開時別料金 ※団体割引あり (20名以上) ※身障者割引あり |
所在地 | 奈良市法華寺町882 |
TEL | 0742-33-2261 |
ホームページ | https://hokkejimonzeki.or.jp/ |
その他 | 無料駐車場有 JAFクーポン有 ※ただし特別公開時は利用不可 |
當麻寺(葛城市)
4つ目にご紹介するのが當麻寺です。
當麻寺は牡丹の花が有名で、4月中旬から5月上旬の「春のぼたんまつり」期間は割と人が多めですが、それ以外は比較的人が少なめです。
個人的に特におすすめなのが「中の坊」。
中の坊内には「香藕園(こうぐうえん)」というお庭があるのですが、そのお庭を見ながらお抹茶がいただけます(別途お抹茶料必要)。
また、写経・写仏体験もできるようになっていて、静かなところで一点集中していると精神のデトックスにもなるはずです。
當麻寺では他に西南院や奥院にもお庭があり、自然をたくさん感じられますよ!
もっと當麻寺について知りたい方は下記の記事もぜひ参考にしてみてください!
當麻寺へのアクセスと拝観情報
當麻寺の最寄り駅は近鉄南大阪線の「当麻寺」駅で、近くにバス停はないことから徒歩で行くのが基本です。
当麻寺駅の改札を出て、そのまままっすぐ進みますと交差点の角に「中将堂本舗(和菓子屋)」さんがあります。
その交差点を右へ曲がり、そのまま直進すると當麻寺の仁王門に到着します。
駅から當麻寺まで徒歩15分ほどですが、二上山を見ながら歩いているとすぐに感じました。
拝観時間 | 9:00~17:00 |
拝観料 | 【伽藍三堂(曼荼羅堂/金堂/講堂)・中の坊・西南院・奥院それぞれで】 大人:500円 小学生:250円 ※お抹茶・写経/写仏体験の場合別途必要 ※時期により変更の場合あり ※団体割引あり (30名以上) |
所在地 | 奈良県葛城市當麻1263 |
TEL | 0745-48-2001 |
ホームページ | 【中の坊】 https://www.taimadera.org/ 【西南院】 https://taimadera-sainain.or.jp/ 【奥院】 https://www.taimadera.or.jp/ |
その他 | 民間駐車場有 JAFクーポン有(条件あり) |
秋篠寺(奈良市)
5つ目にご紹介するのが秋篠寺です。
秋篠寺は民家や畑に囲まれていて、さらに境内は森になっていますので静寂に包まれています。
また、あたり一面苔で覆われていて、時間が止まったように感じます。
本堂近くにもそんなに人がいませんし、本堂前にはお休みできる休憩所が設置されています。
風が吹くと葉っぱのこすれる音がして、いいBGMになります笑
もっと秋篠寺について知りたい方は下記の記事もぜひ参考にしてみてください!
秋篠寺へのアクセスと拝観情報
秋篠寺へは最寄り駅(近鉄「大和西大寺」駅)からバスで行くか、大和西大寺駅から徒歩のいずれかで行くのがおすすめです。
最寄り駅からバスで行く場合
近鉄大和西大寺駅から出ている奈良交通バスをご利用される場合は、「押熊」行のバスに乗り、バス停「秋篠寺」で降ります。
バス停に降り、バスの進行方向に進みますと秋篠寺への方向を示す矢印の看板が見えますので、そこで左へ曲がりそのまま進むと秋篠寺の東門に到着します。
バスの乗車時間は約4分です。
⇒大和西大寺駅から「秋篠寺」への時刻表
最寄駅から徒歩で行く場合
大和西大寺から徒歩で行く場合は、北西の方向へ向かって歩いていきます。
徒歩の場合ですと約18分になります。
拝観時間 | 9:30~16:30 |
拝観料 | 大人(高校生以上):500円 中学生:200円 小学生:100円 ※団体割引あり |
所在地 | 奈良県奈良市秋篠町757 |
TEL | 0742-45-4600 |
ホームページ | なし |
その他 | 無料駐車場有 |
室生寺(宇陀市)
最後に番外編として室生寺もおすすめいたします。
室生寺は春の石楠花(しゃくなげ)と秋の紅葉の季節以外は比較的人が少なめで(最近はあじさいのイベントも始められたそうですが)、境内が広いので参拝者も一か所に集まることが少ないです。
室生寺の本堂である「灌頂(かんじょう)堂」内ではお坊さんがいらっしゃいますが、椅子が置かれているのでゆっくり休んで御本尊をご覧いただけます。
また、灌頂堂の先にある五重塔からさらに進むとより人が少なくなって、一番奥の「奥之院」まで行くと、ほとんど人がいなくなってきます。
奥之院にはベンチや休憩所もあるので、静かなところでゆっくり過ごせます。
ちなみに、なぜ室生寺が番外編扱いなのかと言うと、室生寺は石段がかなり多く(奥之院まで行くなら700段くらい)、人によってはかなり大変に感じられるからです。
脚力に自信がある方はおすすめです!
もっと室生寺について知りたい方は下記の記事もぜひ参考にしてみてください!
室生寺へのアクセスと拝観情報
室生寺へは近鉄「室生口大野」駅からバスで行くのがおすすめです。
「室生寺」のバス停に着きましたら、川に沿って東の方へ5分ほど歩くと朱色の太鼓橋が見えます。その橋を渡ると本坊などがある表門に到着します。
表門の前を右へ曲がってそのまま進むと拝観受付のところに来ます。
バスの乗車時間は室生口大野駅から約14分です。
⇒室生口大野駅から「室生寺」への時刻表
土砂崩れの影響で迂回して運行されることがあるため、通常より多く時間がかかる場合があります
拝観時間 | 【境内】 8:30~17:00 ※12/1~3/31の間は9:00~16:00 【寳物殿】 9:00~16:30 ※12/1~3/31の間は9:30~15:30(受付は15:00まで) |
拝観料 | 【通常拝観料】 大人:600円 子ども:400円 【寳物殿】 400円 【金堂外陣拝観料(特別拝観時のみ)】 500円 ※団体割引あり |
所在地 | 奈良県宇陀市室生78 |
TEL | 0745-93-2003 |
ホームページ | http://www.murouji.or.jp/ |
その他 | 有料駐車場有 JAFクーポン有 |
最後に
以上、静かでゆっくりできる古寺のご紹介でした。
おさらいすると次の5つ(+1)です。
- 唐招提寺(奈良市)
- 元興寺(奈良市)
- 法華寺(奈良市)
- 當麻寺(葛城市)
- 秋篠寺(奈良市)
- 番外:室生寺(宇陀市)
こちらの記事を参考に、ぜひ奈良の古寺でリラックスしたお時間をお過ごしくださいませ!
よつぐ
奈良県在住(出身は大阪)。ひょんなことから奈良に引っ越すことになり、たまたま行った長谷寺をきっかけにお寺好きになりました。奈良県出身者ではないからこその視点で、奈良の古寺の良さや奥深さをお伝えできればと思っています。