ひとり旅におすすめの
奈良の古寺5選+1
みんなでワイワイより、ひとりで気兼ねなく旅をする方が好きという方はたくさんいらっしゃると思います。
そんな方のために、ここではひとり旅におすすめの奈良の古寺を5つ(+1)ご紹介いたします。
奈良観光のご参考になれば幸いです!
賑やかが苦手でも大丈夫「東大寺(奈良市)」
- 見どころ豊富で何時間でもいられる
- やっぱり安定の大仏さん
- 大仏さん以外にも、奈良時代の貴重な仏像が見られる
- 鹿と戯れられる
最初におすすめするのが、見どころが多くて飽きない「東大寺」です。
東大寺の南大門や大仏殿、大仏さんの大きさに圧倒されること間違いなしです。
「人が多くてにぎやかなのはちょっと…」という方もいらっしゃるかもしれませんが、にぎやかなのはだいたい南大門付近か大仏殿くらいで、そこ以外は割と静かです。
特に二月堂はおすすめです。
高台にあるので見晴らしがいいですよ!
また、二月堂近くにある法華堂(三月堂)や、東大寺の西にある戒壇院戒壇堂では貴重な奈良時代の仏像を見ることができるので、仏像好きにはたまらないところです。
あまり人がいないので、ゆっくりじっくり奈良時代の仏像を堪能できます
ちょっと離れていますが、教科書でお馴染みの正倉院もあります。
ただし正倉院は平日の10:00~15:00までで、外から見るだけです
その他、南大門付近以外にも境内のあちこちで鹿さんもいますので、ゆっくり戯れることができますよ笑
東大寺はここに挙げたところ以外にもたくさんの見どころがあります。
ひとり旅なら自分のペースで巡れるので、広い東大寺を余すところなくじっくり楽しめるはずです。
もっと東大寺について知りたい方は下記の記事もぜひ参考にしてみてください!
東大寺へのアクセスと拝観情報
東大寺へは最寄駅から徒歩で行くか、最寄りのバス停まで奈良交通バスを利用して行く方法があります。
最寄駅から徒歩で行く場合
東大寺の最寄り駅は近鉄奈良駅になります。
近鉄奈良駅「東改札口」から外に出て、東方向へ進みます。
奈良国立博物館の先にある交差点を左に曲がると、東大寺の南大門に着きます。
駅から徒歩だと約20分になります。
奈良駅からバスで行く場合
JR奈良駅、近鉄奈良駅から出ている奈良交通バスをご利用される場合は、バス停「東大寺大仏殿・春日大社前」もしくは「東大寺大仏殿」が近いです。
※上記の地図は「東大寺大仏殿・春日大社前」で降りた場合
バスの乗車時間はJR奈良駅からですと約8分、近鉄奈良駅からですと約4分になります。
⇒JR奈良駅から「東大寺大仏殿・春日大社前」への時刻表
⇒近鉄奈良駅から「東大寺大仏殿・春日大社前」への時刻表
拝観時間 | 【大仏殿】 7:30~17:30 (4月〜10月) 8:00~17:00 (11月〜3月) 【法華堂(三月堂)・戒壇院戒壇堂】 8:30~16:00 【東大寺ミュージアム】 9:30~17:30 (4月〜10月) 9:00~17:00 (11月〜3月) ※入館は終了時刻の30分前まで |
拝観料 | 【大仏殿・法華堂・戒壇堂・東大寺ミュージアムそれぞれで】 大人(中学生以上):800円 小学生:400円 【大仏殿と東大寺ミュージアムのセット券】 大人(中学生以上):1200円 小学生:600円 ※団体割引あり (30名以上) ※身障者割引あり |
所在地 | 奈良市雑司町406-1 |
TEL | 0742-22-5511 |
ホームページ | https://www.todaiji.or.jp/ |
その他 | 境内に駐車場なし |
風情が半端じゃない「長谷寺(桜井市)」
- 自然に囲まれた風光明媚なところにある
- 境内が広く、風情がある
- 圧巻の御本尊「十一面観音立像」
- 桜や紅葉はもちろん、一年中お花が楽しめる
次におすすめするのが長谷寺です。
長谷寺と言うと、やはり有名な登廊(のぼりろう)ですね!風情があって一段一段上るごとにワクワクしてきます。
登廊を上がると本堂があり、本堂の御本尊「十一面観音立像」は圧巻です!
木像では日本最大級の10m超えです
(写真撮影不可ですので、ぜひ実際に行ってご覧ください)
また、京都の清水寺のように本堂からせり出した舞台があり、そこから見える景色は絶景です。
この外舞台から見える五重塔も風情がありますよ!
季節になると、桜や紅葉でいっぱいになります
その他、長谷寺は「花の御寺(みてら)」と呼ばれていて、その名の通りお花も楽しめるお寺です。
桜や紅葉の他、牡丹やあじさい、菊など、どの季節もおすすめできます!
長谷寺は自然が多く、日常を忘れさせてくれるので個人的に気に入っています。
もっと長谷寺について知りたい方は下記の記事もぜひ参考にしてみてください!
長谷寺へのアクセスと拝観情報
長谷寺へは最寄駅から徒歩で行くのが基本です。長谷寺の最寄り駅は近鉄大阪線「長谷寺」駅です。
長谷寺駅の改札口を出たらそのまま前の道を進み、突き当たりまで来たら左へ曲がります。
そのまま直進して交差点と川(大和川)を過ぎ、突き当たりまで来たら今度は右へ曲がります。
そのまま直進すると「與喜天満神社」の長い階段が見えますので、そこで左に曲がり直進すると長谷寺の受付に来ます。
近鉄大阪線の「大和朝倉」駅や、近鉄/JRの「桜井」駅から長谷寺参道までのコミュニティバスが出ていますが、1〜2時間に1本程度しか出ていませんので注意してください。
拝観時間 | 8:30〜17:00(4月〜9月) 9:00〜17:00(10月〜11月、3月) 9:00〜16:30(12月〜2月) ※催しによって時間延長あり |
拝観料 | 大人(中学生以上):500円 小学生:250円 ※団体割引あり (30名以上) ※身障者割引あり |
所在地 | 奈良県桜井市初瀬731-1 |
TEL | 0744-47-7001 |
ホームページ | https://www.hasedera.or.jp/ |
その他 | 有料駐車場有(参道に民間駐車場有) 境内送迎車両有(事前の問い合わせ必要) JAFクーポン有 |
女子ひとり旅に人気「室生寺(宇陀市)」
- 自然に囲まれた風光明媚なところにある
- 境内が広く、じっくり散策できる
- 石楠花(しゃくなげ)の名所
- 女人高野と呼ばれ、女性に人気がある
3つ目におすすめするのが室生寺です。
室生寺も長谷寺と同様、自然に囲まれた風光明媚なところにあり、境内も木々に囲まれています。
日常とは切り離されたようで、静かで落ち着きます
また、室生寺は石楠花の名所としても知られています。
石楠花の可憐なところと、素朴なお堂がめちゃくちゃマッチします!
長い歴史の中でお寺は女人禁制のところが多かったですが、室生寺は古くから女性の参詣が認められていたため、「女人高野」と呼ばれています。
そういった歴史があるため、今現在でも女性の参詣者が多く、女性のひとり旅で来られる方も多いです。
もっと室生寺について知りたい方は下記の記事もぜひ参考にしてみてください!
室生寺へのアクセスと拝観情報
室生寺へは近鉄「室生口大野」駅からバスで行くのがおすすめです。
「室生寺」のバス停に着きましたら、川に沿って東の方へ5分ほど歩くと朱色の太鼓橋が見えます。その橋を渡ると本坊などがある表門に到着します。
表門の前を右へ曲がってそのまま進むと拝観受付のところに来ます。
バスの乗車時間は室生口大野駅から約14分です。
⇒室生口大野駅から「室生寺」への時刻表
土砂崩れの影響で迂回して運行されることがあるため、通常より多く時間がかかる場合があります
拝観時間 | 【境内】 8:30~17:00 ※12/1~3/31の間は9:00~16:00 【寳物殿】 9:00~16:30 ※12/1~3/31の間は9:30~15:30(受付は15:00まで) |
拝観料 | 【通常拝観料】 大人:600円 子ども:400円 【寳物殿】 400円 【金堂外陣拝観料(特別拝観時のみ)】 500円 ※団体割引あり |
所在地 | 奈良県宇陀市室生78 |
TEL | 0745-93-2003 |
ホームページ | http://www.murouji.or.jp/ |
その他 | 有料駐車場有 JAFクーポン有 |
悠久の歴史を堪能「飛鳥寺(明日香村)」
- 日本最古の仏像と言われる飛鳥大仏を拝める
- 自然豊かなところにある
- 歴史を堪能できる
4つ目におすすめするのが飛鳥寺です。
飛鳥寺では日本最古の仏像と言われる「飛鳥大仏」を拝観することができます。
また、飛鳥寺周辺は畑になっていて、時間が止まったようです。ほのぼのして和みます。
また、飛鳥寺周辺には高松塚古墳やキトラ古墳、石舞台古墳の他、飛鳥宮跡、橘寺や岡寺といった歴史的な遺物や建物がたくさんあります。
その他、猿石や亀石、橘寺の二面石、酒船石など、奇石と呼ばれるものも見られます。
飛鳥寺に行くなら、レンタサイクルを利用して明日香村をのんびり一周りしてみるのがおすすめです
もっと飛鳥寺について知りたい方は下記の記事もぜひ参考にしてみてください!
飛鳥寺へのアクセスと拝観情報
飛鳥寺へは最寄りのバス停まで奈良交通バスを利用していくのがおすすめです。
バス停「飛鳥大仏」を降りるとすぐ前に飛鳥寺があります。
バスは近鉄「橿原神宮前」駅と「飛鳥」駅から出ています。
乗車時間は橿原神宮前からですと約14分、飛鳥駅からですと約23分です。
⇒橿原神宮前駅から「飛鳥大仏」への時刻表
⇒飛鳥駅から「飛鳥大仏」への時刻表
拝観時間 | 9:00~17:30 (10月~3月は17:00まで) ※受付は閉門15分前まで |
拝観料 | 大人:350円 中学生・高校生:250円 小学生:200円 ※団体割引あり (30名以上) ※身障者割引あり |
所在地 | 奈良県高市郡明日香村飛鳥682 |
TEL | 0744-54-2126 |
ホームページ | なし |
その他 | 有料駐車場有 |
聖徳太子ゆかりの「斑鳩4寺(斑鳩町)」
- 貴重な飛鳥時代の建築物や仏像を数多く見ることができる
- のどかな田園風景を堪能できる
5つ目にご紹介するのが法隆寺・中宮寺・法輪寺・法起寺の「斑鳩4寺」です。
大抵法隆寺だけで終わってしまう方が多いですが、法隆寺の近くには中宮寺・法輪寺・法起寺といった聖徳太子ゆかりの古寺があります。
法隆寺の金堂や五重塔をはじめ、中宮寺の菩薩半跏像、法輪寺の薬師如来坐像、法起寺の三重塔など、飛鳥時代の建築物や仏像がまとめてたくさんご覧いただけますので、歴史好きにはたまらないコースです。
これらは距離的にもそんなに離れているわけではないので、ぜひ一緒に行かれることをおすすめします。
特に、法輪寺や法起寺周辺は民家や畑に囲まれていて、昔懐かしい風景を堪能できますので、ひとり旅には持って来いです!
斑鳩4寺のおすすめの周り方については下記の記事をご覧ください!
旅の安全を祈願「海龍王寺(奈良市)」
- 旅の安全のご利益がある(とされている)
最後に番外編として海龍王寺をご紹介いたします。
海龍王寺は旅の安全のご利益があるお寺といわれています。
なぜ海龍王寺が旅の安全のご利益があるとされているのかは、海龍王寺初代住持である玄昉(げんぼう)が関わっています。
学問僧として遣唐使に随行していた玄昉は、唐からの帰国途中に暴風雨に襲われました。
そこで玄昉が海龍王経を一心に唱えたところ、荒波がおさまり、無事に平城京へ帰って来られました。
その出来事から聖武天皇より「海龍王寺」という寺号を賜り、以後海龍王寺では遣唐使の渡航安全祈願がされるようになりました。
現在でも旅の安全祈願(法要)が行われているようです。
ちなみに、山門に掲げられている大きな絵馬にも龍と船の絵が書かれています。
渡航や留学の安全祈願をされている方がよく来られているというので、ぜひひとり旅の安全を願って海龍王寺にお参りされてみてはいかがでしょうか?
もっと海龍王寺について知りたい方は下記の記事もぜひ参考にしてみてください!
海龍王寺へのアクセスと拝観情報
海龍王寺へは最寄駅から徒歩で行くか、最寄りのバス停まで奈良交通バスを利用して行く方法があります。
最寄駅から徒歩で行く場合
海龍王寺の電車の最寄り駅は近鉄「新大宮」駅です。
新大宮駅から北西(平常宮跡)の方向に向かって行くと海龍王寺に到着します。
新大宮駅から徒歩だと約19分ほどになります。
奈良駅からバスで行く場合
海龍王寺の最寄りのバス亭は「法華寺」で、JR/近鉄奈良駅、近鉄大和西大寺駅から奈良交通バスが出ています。
「法華寺北町」や「北法華寺町」という似た名前のバス停が近くにあるので注意してください
バス停「法華寺」から北に向かってへ進むと同じ通り沿いに海龍王寺の山門が見えます。
バスの乗車時間はJR奈良駅から約16分、近鉄奈良駅から約9分、大和西大寺から約9分になります。
⇒JR奈良駅から「法華寺」への時刻表
⇒近鉄奈良駅から「法華寺」への時刻表
⇒大和西大寺駅から「法華寺」への時刻表
拝観時間 | 9:00~16:30 (特別公開時:9:00~17:00) |
拝観料 | 大人:500円 中学生・高校生:200円 小学生:100円 特別公開時 大人:600円 中学生・高校生:300円 小学生:100円 |
所在地 | 奈良市法華寺町897 |
TEL | 0742-33-5765 |
ホームページ | https://kairyuouji.jp/ |
その他 | 無料駐車場有 |
最後に
以上、ひとり旅におすすめの奈良古寺のご紹介でした。
おさらいすると次の5つ(+1)です。
- 東大寺(奈良市)
- 長谷寺(桜井市)
- 室生寺(宇陀市)
- 飛鳥寺(明日香村)
- 斑鳩4寺(斑鳩町)
- 番外:海龍王寺(奈良市)
こちらの記事を参考に、ぜひ奈良の古寺での一人旅を満喫してくださいませ!
よつぐ
奈良県在住(出身は大阪)。ひょんなことから奈良に引っ越すことになり、たまたま行った長谷寺をきっかけにお寺好きになりました。奈良県出身者ではないからこその視点で、奈良の古寺の良さや奥深さをお伝えできればと思っています。